竹サロン開催記録

第29回竹サロン情報交換会

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情報交換会活動報告

2020年12月25日(金)に、オンライン上にて第29回竹サロン情報交換会を実施しました。

今回は全国から15名の方が参加をしてくださいました!

当日は3つの研究発表と1つの話題提供がありましたので、その所感を以下に記します。

・「 Google Earth を活用した西日本における竹林拡大の停滞の可能性とハチク開花・衰退の影響診断」

 発表者:大藤早織(香川大農学部)

>>Google Earthに画面上での判読と現地調査を併せてハチクの開花域を調べるという現代的で興味深い研究でした。手法として、広域の竹林資源量を判読する際には安価で有用な手法であるように感じました。一般的に竹林拡大が社会問題になっている一方で、調査地では広葉樹林が拡大している可能性を示唆していたのが印象的でした。今後の発展に期待しています!

・「香川県のハチク林における地域〜林分スケールでの開花様式と開花後の様相」

 発表者:小林剛(香川大農学部)

>>一言で竹林と言っても、竹林を含む森林域が大きい場所や小さい場所等、多様な規模の景観があります。この研究では異なる大きさの森林域で竹林内の開花強度の違いや開花後にどのような植物が増えるのかを調べていました。里山地域の少子高齢化が進む日本の先を予測する重要な研究なので今後の成果に期待しています!

・「広域的な竹林拡大の停滞予測のための近年の香川県におけるハチク開花林の出現パターンの解析」

 発表者:小林剛(香川大農学部)

>>近年開花が観察されるハチク林調査を通じて、香川県内の竹林の遷移を探ろうとするロマン溢れる研究でした!開花というタケの生活史にとって重要なイベントを中心に、竹林はこれからどうなっていくのか?が今後どのように明らかになっていくのかが楽しみです!

・「門松の楽しみ方」

  発表者:大谷 悠巴(京都大学大学院農学研究科修士課程卒)

>>日本人であれば誰もがその存在こそ知っているものの、説明できる者はほぼいないであろう「門松」を鑑賞するための7つのポイントを紹介してくださいました。また、門松の由来は諸説あるものの現状の門松において正解は一つではなく、多様性を認めることの豊かさをお話頂きました。正月が楽しみになりました!(当日の動画は以下)

https://www.youtube.com/embed/SswEfZkuv4A

今回の竹サロンも2時間では足りないほど活発な質疑が繰り広げられました。竹について議論をするとすぐに時間が過ぎてしまいますね!

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